Drink and Juice (Beverage)

drink 夏といえばいろんな飲み物を楽しめる季節ですね。キーンと冷えたビールや冷えたワイン、日本酒も夏は冷やして飲む人が多いようです。アルコール飲料だけでなく冷たいジュース類は欠かせません。もっとも、最近は温暖化の影響かどうか知りませんが、飲料の販売は冬でも頑張っているようです。街角の自動販売機でも冬は温かい飲料を多く揃えてくれて助かります。
日本語では、スーパーで売っているコーラやお茶、紅茶、清涼飲料、果汁 100%、果汁入り飲料などとにかく飲み物一般をジュースと言うことが多いようです。 街角に立つ飲料の自動販売機で売っている物もジュースとして一括して言い表していますね。ドリンクというと栄養ドリンクやサプリを指すことも多い気がします。英語ではどうなんでしょうか。一括して言うときは juice とはいわないと記憶しています。 drink でしょう。Drink には飲むという動詞もありますが、飲料という意味もあるのは誰でもご存じですね。

Juice と Drink は同じ?

Juice といえば、ジュースですよね。日本語ではジュースもドリンクでも同じような物を指しますが、英語になると、やはり、理屈っぽくなるんです。英語で juice というラベルを貼れる飲料は、果汁 100 % に限られるようです。法律で決まっているんですね。100 % でない場合は、drink と表示しなければならないようです。イギリスとアメリカでは細かい基準が異なるようですが、果汁100 % という点では一致しているようです。詳しくはこちらを参照してください。ヨーロッパの国も似たような基準があるようです。ですから、英語で orange juice といば、オレンジの果汁 100 % であることが分かります。同じように、オレンジ果汁が100 % ではないものは orange drink と表示されているはずですね。日本でも一応、果汁 100 % でない飲料は果汁飲料とか乳製品であれば乳飲料と表示されています。

juice 濃縮されていたものは、 from concentrated と明記されているはずですよね。飲み物一つでも英語圏の国々はやかましいですね。裏を返すと日本がおおらかなのかもしれませんが。英語圏では、さらに、一般的に炭酸飲料は pop とも言います。子供がコーラばかり飲んでいると、親御さんは No more pop と注意します。子供も負けていないで、 This is tea. Not pop なんて、やり返したりしています。英語で育つと自然に理屈っぽくなるようです。紅茶だから炭酸飲料じゃないよというわけです。炭酸飲料は、飲むときやグラスに注いだときにシュワー・・・、なんて感じの細かい泡が出てくる fizzy drink (or  soda ) なので pop とよばれているんでしょうね。ですが、これはノンアルコールに限ることで、ビールやスパークリング ワインなども泡が出てきますが決して pop とか soda とは言わないと思います。

Alcoholic Beverage

 飲み物( drink, beverage )には、お酒もあります。Let’s have a drink とか Have some drink というと、大人の場合ですが、たいていはお酒を指します。ジュースを飲みに行こうと誘われているとは思わないでくださいね。お酒類を出すところはレストランとかバーですが。レストランでもテーブルに案内されるまで少々待つときは、レストランの中にあるバーで待っていたりします。レストランにはサラダバーなんていうのもありますから、お酒を提供するところは wet bar ということもあります。そもそも、bar とは何の意味なんでしょうかね。辞書によると一定の食品を並べておくカウンターのような板状の物だそうです。納得ですね。だから、サラダバーだのドリンクバーだのとお酒もないのにバーという名前がついているんですね。当然、日本酒バーだのワインバーなどというのもあるんですね。
winebar2ただ、 wine bar に関しては一言。ワインといえば、フランスが本場であることに異議を唱える人は少ないと思います。フランスのワインバー( bar a vin バラバン)の古い形ではというか、たぶん今でも、そのお店で提供したい各種のワイン樽を備えていて、グラスで注文して飲み比べができるらしい。例えば、ボルドーだとかボージョレとかを中心にしたお店などもあるらしい。日本では、ワインバーと謳っていても、ふつうのレストランと変わらないところが多いようですが、中には、数種類のワインを樽で揃え、グラスで提供してくれるところもあるようです。やはり、本場のフランスと違い、日本では飲み比べをするほど好きな人はまだまだ少ないようで、そうした商売だけでは難しいかもしれませんね。そうそう、東京にはワインバーならぬ日本酒バーがあり、いろんな銘柄を揃えていて、少量ずつでも提供してくれるお店もあるそうです。
それと最近では、ビストロと名乗るレストランもあります。英語の綴りは bistro です。英語では、特にフランス料理とは限定していませんが、気さくなレストラン( informal restaurant )と定義しています。日本ではかなり高額なレストランもビストロと名乗っているようです。もっとも、本場フランスでも、結構な金額を取るビストロもあるとかですから、必ずしも辞書の定義に縛られたり、丸呑みすることもないようです。
ついでに書くとフランスのブラッスリー( brasserie )は、もともと、主にビールを提供するレストランだそうで、ビールを飲みながら食事や軽食をとれるところだそうです。もちろん、レストランでも、カフェでもビールは出すんでしょうが、フランスでは食事となるとワインだそうです。日本ではブラッスリーと銘打ったレストランや飲み屋さんの数は多くないですね。ビアホールがそれに近いんでしょうか。うーん、ビアホール自体、少ない今日この頃ですね。

水( water )は?

drink3 Beverage といえば、juice も drink でも飲み物一般を指します。では、水はどうなんでしょうか?水は、ドリンクとは言いにくいし、ジュースではないからどちらにも入りませんね。航空機内では、CA は beverage と言いながら通路を回っています。この時、水を注文する人もあり、飲み物全般を指すということでよいようです。うるさい人は、 Water is water. 而して、 beverage じゃないなんて言い張るかもしれません。
ということで、 Drink と juice の違いから、大きく横道にそれてしまいました。

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