英語茶屋 http://eigochaya.com マグカップ片手に気楽に英語を楽しもう Wed, 03 Jun 2020 18:09:59 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.4.15 インシャラー Inch’Allah (God’s willing) http://eigochaya.com/?p=1792 Mon, 11 May 2020 10:09:44 +0000 http://eigochaya.com/?p=1792  はるか昔ヒットしたポップソングです。歌っているのはサルバトーレ・アダモ。もともとはフランス語で歌っていますが、世界的に大ヒットしたためでしょうか、英語のほかにもいくつかの言語でのバージョンがあるようです。ここで紹介するのは本人が歌っている英語バージョンです。インターネット上にはフランス語の歌詞を各国語に翻訳して解説しているサイトも多数あります。(ついでに、アダモはこんな歌も歌っていました。)

ここで紹介したい理由は、この歌の中には、歌がヒットした『はるか昔』と殆ど変わっていない『今』の 厳しい世界情勢、特に中東あたり、 があるからです。英語版を選択したのは、このブログが英語を扱っているからという単純な理由です。英語で似た表現に (It’s ) god’s will というのがあります。使い方はネガティブ表現で「あ~あ、仕方がない」みたいな感じです。原語のアラビア語では「神様の意思があればね」という、ネガティブにもポジティブにも使えるようです。英語でもそうですが、原語でも宗教上の神様とは全く関係ないような使い方です。アダモの歌はもう一歩踏み込んで、神様にお願いするような内容です。英語版の YouTube に、管理人の勝手な解釈を追加して・・発車しまーす。駆け込み乗車は危険です、他のサイトへ行きましょう・・・・・・

I saw the Orient and its treasures with a moon as a banner

国旗に月が描かれている東方の国々(イスラム教を崇拝する国々)を旅行しました。たくさんの貴重な文化遺産を鑑賞しました。英語で Orient というと、英語辞書により中国や日本などの東アジアを指していたり、広くアジア全体を指していたりいろいろです。ここではいわゆる中近東(トルコ、シリア、レバノン、サウジアラビア、イラン、イラク、エジプトなど)を指していると思います。

I intended in a few verses, to put its splendor into a song.

そのすばらしさを数行の歌にしようと思いました。

But when I saw Jerusalem, a lonely poppy on the rock, I heard the sound of requiem when I held it in my hand.

エルサレムを訪れたとき、そこに見たものは、岩の上(過酷な環境)で必死に咲く孤独なケシの花でした。その花を手に取るとレクイエムが聞こえてきました。

Oh little chapel, don’t you see? When you whisper “Peace on Earth”, little birds fly away with fear when they hear the chant of guns,

小さな教会よ、あなたには見えていないのですか?”地上に平和を”と祈りを呟いても、銃声が一斉に響き渡るたびに、鳥たちは飛び去ってしまいます。拡大解釈して、鳥は白い鳩とします。オリーブの枝をくわえたやつです。分かりやすく意味もよく伝わると勝手な解釈です。

(アダモはchant をシャントと歌っていますが、英語の発音はチャントです。ここで確認できます。フランス語では ch sh の音になるからでしょう。ついでに書くと、アメリカの大都市シカゴの綴りは Chicago です。英語でチカゴと発音しないのは、昔その地区がフランス人によって開拓されたことを示しています。アメリカは、1803 年に、フランスからアメリカ大陸中西部に広がる広大な領土を購入して、アメリカに編入しました。アメリカ史では Louisiana Purchase といわれています。旧フランス領地域ではフランスの名残りがみつかるかもしれません。しかし、200年以上も昔ですからね・・・。現在のルイジアナ州はそのほんの一部です。あっ、ご注意しておきますが、 Chicago はフランス領 Louisiana の中ではなく、それより東にあります。)それと、お気づきですか?この歌のタイトルは Inch’Allah (仏語表現)ですが、英語の綴りは Insh’Allah です。

The road will lead you to the fountain where you’d like to fill your jug

水を汲みに行くとき、泉へと続く道がある。

But, you better stop Mary Magdalena, for them her body ain’t worth water

でも、マリー・マグダレーナが行くのは止めた方がいい。彼らにとり、彼女の命は泉の水にも値しないのだ。マリー・マグダレーナは聖書の中ではマグダラのマリアです。イエスと泉で出会うという話とかけていると思います。彼らとは、ユダヤ系でない人たちのことでしょうか。

Insh’Allah,

The olive tree is crying its shadow, its tender friend and tender wife who are lying in the ruins captive on the enemy side.

オリーブの木が自分の木陰を嘆いている。友人や妻が敵の領域に捕らわれの身となって、瓦礫の中に横たわっているからだ。(平和の象徴であるオリーブの木が泣いている)。 who is lying と歌っていますが、複数形の間違いではないかと思います。もちろん単数形でも意味は通じます。

On the thorn of the wire, a butterfly was seeking a rose, saying to himself “people are so mad, they will kill me if I ever dare”.

敵との領域を分ける鉄条網に蝶々がとまっている。向こうにあるバラの花をさがしているが、独り言を呟いている。みんな気が狂っているから、こちらの土地からから向こう側の敵地へと飛んでいったら、蝶々の私でさえ殺されるかもしれない。

Lord of heaven, lord of hell, you are where you like to be. But don’t you see the hungry people? Don’t you hear the children cry?

天国の神様も地獄の神様も、自分が行きたいところにだけに現れる。今、ここで飢餓に苦しむ人々が見えていないのですか?子供たちの泣き声が聞こえていないのですか?

Insh’Allah,

Is our life a crucifixion? Must we suffer through the years? Just an endless genuflection, washing blood away with tears?

私たちの人生は十字架に磔けにされて、年々苦しむばかりなのですか?泣きながら血を洗い流すために、未来永劫、神様の前にひざまずいていなければならないのですか?

Yes I saw Jerusalem, a lonely poppy on the rock. I always hear that requiem singing in my troubled mind.

岩の上に咲く一輪のケシの花のようなエルサレムを旅しました。あのときに聞こえたレクイエムが今も私の混乱した心の中に響いています。

Requiem for six million souls who don’t have their marble graves. And whoever grove the sand, they are now six million trees.

このレクイエムは、6百万人もの魂のため、しかも大理石の墓石をもつこともない人々のために捧げられています。戦場となった地面を通った人は誰であれ、今や6百万本のオリ-ブの木になって平和を望んでいます。(ここでいう”木”とは、オリーブの木だと解釈しています。オリーブの木は平和の象徴です。)

Insh’Allah,

 人間の世界ではなぜか戦争が絶えません。大きな世界大戦から何も学ばなかったかのように、軍備の拡大や地域の戦争がなくなることはありません。特に、中東や中近東と呼ばれる地域では、内乱やタリバン、イスラム国といった歴史の流れの中に翻弄されていました。何が正義か、誰が正しいのか、それぞれの勢力が主張していますから分かりにくいです。動物の世界では、生存のため他の種類の動物を餌食にすることがあるようです。優れた脳をもって築いてきた文明社会に住んでいるはずの人類は、生存に必要な食料にするために人間同士が戦っている訳ではないでしょう。

 それでも人類は過去の大きな過ちから学んでいることもあるようです。第二次大戦以来、ナチに牽引された、かつてのドイツのような国は出ていません。戦前の日本に似た、狂信的な国民を育てるような政治家は、残念ながら時折いるようです。しかし、どんなに紛争が大きくなっても、原子爆弾で決着をつけた戦争は1945年以来ありません。世界もそれを良しとしなかっただけでなく、日本の悲惨な経験や日本から発している平和の大切さを世界が理解しているからかもしれません。

 Insh’Allah の英語の意味というか解釈は If Allah wills it. だそうです。「アラーの神の思し召しがあれば、」ということでしょうか。しかし、地球上に生息している人類が崇拝する神様はアラーだけではないのですから ・・・・ いくらアラーの神に意志があっても難しいのでしょうか?

 最後に、この歌が大ヒットした時、アラブ諸国は素早く動いて、反アラブ的だとして放送禁止にしたとかです。日本でも時々ありますよね、例えば昔のイムジン河とかですかね。

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英語の発音がよくなれば・・・? http://eigochaya.com/?p=1710 Tue, 15 May 2018 10:10:06 +0000 http://eigochaya.com/?p=1710 mtfuji 絶対に英語が通じやすくなって上達するに違いない当たり前。何を今更なんて声が聞こえてきます。自分の英語が通じるかどうかは、発音だけでは決まらないと思うのですが・・・・じゃあどうするんだ?なんて質問をぶつけられそうです。でも、この問いには、答えようがありません。卵が先か鶏が先かみたいにキリがありません。中国系の人には特有の共通するアクセント(訛り)があり、韓国系の人達にも共通の訛りがあります。もちろん日本人にも特有の訛りがあるようです。それに発音と言ってもイギリス系かアメリカ系かなどと言うやっかいなこともあります。ということで、そんな大げさなことは他の人にまかせて、ここでは、母音の発音についてはなします・・・・・

 そうですよね。英語には他の言語にはない特有の音があります。すぐに思い当たるのは th でしょうか。前歯の間に舌を挟んで息を出す音です。その他、日本語では使いませんが V、 F、L、R があります。これは、V と F は、上の前歯を下唇にのせて息を吐き出す音です。L と R は舌を前歯の裏につけたり、舌を口の中で浮かせて発音するもので、いずれも欧州系の言語では共通していますね。R は日本語のラ行とは微妙に違います。これらの音をマスターするとかなり英会話に役立つことは確かです。例えば best と vest が相手に違って聞こえるでしょうから誤解が少なくなることは保証できます。regular なんて単語もきれいに聞こえるかもしれません。私の経験では,ある人がちょっと難しいことばで divorce (離婚する)の V を B の音で話していて、相手が何度も「えつ、えつ!」(Pardon とか Sorry)なんて言ってました。 アクセントの位置も違っていたので、余計に分からなかったようです。こうした例を考えると、各単語のアクセントの位置も含めて、発音はかなり大事なのかとおもわれます。他でも書きましたが、 apartment が私にはパーマンとしか聞こえませんでした。

 ところがです。あるときショックだったのは、私が話していてよく分からない中国系の人の英語の方が、私がしゃべる英語より native にはずっとよく通じていた事実を知ったときです。どうしてだろうと考えましたが、私が考えた結論は 1. 中国語は母音に敏感らしく、英語の多数ある母音をすべて正確に出している。英語の母音は A でも add と aware では違うし、その他にも日本人には苦手な low と  law は全く別物です。そして、2.英語らしい表現をしているらしいと気づきました。当時の私の英語は日本語を英語に直したもので、英語らしい表現にはなっていなかったようです。例えば、よい例を思いつきませんが、日本語で「その言葉そっくりそのまま返します」というのを「I return what you have just said to you. 」などとすろと相手は一瞬「?!」となります。英語らしく「That’s my line!」と言った方が通じやすいかもしれません。そして、残念なことに、この英語らしい言い回しは、英会話教室ではなかなか教えてもらえません。訓練して英語を聞く耳をよくして、映画や TV ドラマで学習するのも一つの方法です。それでも、That’s my line をそうゆうふうに使うんだと分かるまで、人によっては、時間がかなりかかる可能性もあります。なぜというに、勉強時間以外は、日本語の環境にいるからです。自分をできるだけ英語環境に置くには工夫が要ります。例えば、大きな都市には日本に住んでいる外国人のクラブやサークルがありますから、そこへ入会して積極的にアクティビティに参加するのも一つの方法かもしれませんね。

 ここでは、そんな英語らしい表現を集めて披露できればよいのですが、そうした本も多々あるとおもいますので、そうしたサイトや参考書におまかせいたします。ところで、英語の母音を正確に出すようにするのは、それほど難しくなさそうです。日本語は腹話術のように、口元をあまり動かさずに話すことが容易です。ほぼ間違いなく通じます。英語でも腹話術的な話し方をしても通じるとはおもいますが、よりよい英語の発音を目指すなら手近なところから。まず、日本語の母音を正確にダス練習はどうでしょうか? 『あ、い、う、え、お』を正しくだすには口の形をみます。わは唇をすぼめて出すようにします。こうした発声練習は舞台俳優を目指す人には避けて通れません。歌手でも訓練を受けた人はこうした母音を正しく出すようです。よい例を三つ YouTube から紹介します。口元をよく見ていてください。

一番分かりやすいのはこれ:(”う”はもう少し口をすぼめて欲しいのですがねー)

後半でアップになったときに口元を見てください。

この人も分かりやすいです
 それぞれ大写しになったときに口元を見てください。中島みゆきは違いますが、なぜ演歌歌手かというと、多くの演歌歌手は歌唱指導で基本的な母音の発声訓練を受けているようです。演歌歌手の人はたいてい母音がきれいに聞こえます。ただし、演歌では M と N を区別しないところが残念なところです。N の音は口をつぐんで M にしてしまいます。また、言うまでもなく、NHK のアナウンサーやニュースキャスターは厳しい訓練を受けているので、口元を見ていると正しい『あいうえお』を出しているのがよく分かります。民放のニュースキャスターとなると、よくあるのが、マ行を唇を閉じずに上の歯と下唇で出しています。正しい英語の発音ではこれはダメです。英語の V や F をだす形です。

My conduct would vex my father. を発音するときは、m はしっかり上下の唇をつけましょう。

 日本語の母音の5つが正しく出せるようになったら、日本語にはなくて英語にはある他の母音も出しやすくなること請け合いです。耳が正しい音に慣れるにしたがって、それまで,もしかしたら、聞こえてこなかった音が自然に聞こえてくるようになるかもしれませんね。よい発音を会得する一番の成果は、相手の音が正確に聞こえてくることではないかと思っています。そして、それが上達に直接結びつくかもしれないと勝手に思っています。そういえば、ある native の人は、computer と operator は違う音だと言っていました。私には同じ音にしか聞こえませんがねー。それでも、母音の発音は基本がきちっとしていると、 barber もカタカナで書けば「ア」ですが、違う音になるでしょうし、まさか「ババア」とはなりませんよね、きっと。

  各単語の発音例は英語の辞書サイトが参考になるかもしれません。例えば、イギリス英語ならOxford Dictionary  また、アメリカ英語なら Webster を参考までにご紹介しておきます。同じ単語を検索して発音をクリックすると、中にはずいぶん違う発音になるものもあると実感していただけるかもしれません。とくに -er-or の音は違いますね。興味ある方は water をイギリス発音とアメリカ発音を比べてみてください。いずれにしても、 award をアワードとは発音していません。

 これは発音より言い回しが英語の例です。映画『Show Boat』から有名な歌『Old Man River』です。当時の黒人の英語発音を取り入れたと推測されます。B と V、 H と F の区別がありませんが  L と  R はしっかり出しています。th はあやふやです。He don’t say nothing などと奴隷黒人の発音や表現でもよく通じる英語であるという単純な例です。

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英語はオペラに向いてない? http://eigochaya.com/?p=1512 Tue, 26 Sep 2017 14:39:47 +0000 http://eigochaya.com/?p=1512 ハレルヤコーラス またまた大げさなタイトルをつけてしまいました。このブログは読まれることを期待していないので、勝手気ままにやっています。例によって、ごくごく個人的な戯れ言です。音楽と言語というのは、私などがあえていうまでもなく、深い関わりがあるような気がします。伝統的な日本の音楽がファとシを持たない(ヨナ抜き)五音階であったのも、五七で区切ることが多いのも、私の耳には 日本語としてとても自然なことに聞こえます・・・などと音楽しろうとの管理人が言うまでもなく、多くの音楽に携わる人は言語と音楽は深い関係があると明言しています。でも、ここはオペラ限定といきたいところですが、ミュージカルもでてきます。
現在は、外国語のポップソングといえば、聞こえてくるのは、たいていは英語です。昔に戻ると、ドイツ語、カンツッォーネのイタリア語、シャンソンとくればフランス語などいろいろありました。ラテン音楽がはやった頃はスペイン語。時にはギリシャ語やトルコ語、ヘブライ語などといったヒットソングなどもありました。

 さて、ジャンルをクラシックに限定すると、英語で歌われて、たいていの人が知っている曲といえば、ヘンデル Georg Friedrich Händel 1685 – 1759 日本では江戸時代) のハレルヤ コーラスがあります。これは作品全体が英語で歌われています。今回は少々長いので、ここでやめるように警告しておきます。

 オペラといえばイタリア語とドイツ語が多い

 ヘンデルは元々ドイツ人で、3年ほどイタリアにいたりして、本人が満足する職に就けたのはイギリスだったようです。ヘンデルはたくさんのオペラを書いていたようですが、英語のものはありません。当時、オペラといえばイタリア語で書くのが通例だったようで、モーツアルトもオペラとしてはイタリア語を使っています(例:フィガロの結婚、ドンジョバンニ)。モーツアルトのポピュラーな作品である「魔笛」は、ドイツ語で歌われるためか、モーツアルトもオペラとはいわず、singspiel (歌芝居)と遠慮していたように見受けられます。台詞だけの部分もあり、現代のミュージカルに近い形式です。今は「魔笛」もオペラとして分類されています。

 クラシック音楽の世界Mikado、特にオペラなどはイタリア語やドイツ語のものが多く、有名なものではフランス語(カルメン)、ロシア語(ボリスゴドノフ)のものもあります。英語のものは少ないようです。英語のオペラといえばイギリスのブリテン Benjamin Britten1913 – 1976)の作品がいくつかありますが、日本で上演される機会はというと、イタリア語のオペラほどにはないようです。イギリスにはその他、「威風堂々」で有名な Sir Edward Elgar 1857 – 1934)がいます。英語のオペラも残しているようですが、上演される機会はかなり少ないようです。英語で上演される機会が比較的多いと思われるものに Sullivan and Gilbert The Mikado 1885)があります。これはオペレッタあるいは comic opera として分類されているようです。この作品のはじめの方で歌われる We are the gentlemen of Japan とはじまる曲を聴くと、イタリア オペラとは明らかに違う雰囲気です。私には、むしろミュージカルといった雰囲気に聞こえます。(日本文化をバカにしているなどと怒りませんように!このオペレッタが作られた当時、日本の認識といったらこの程度だったのだと許しましょう。)

ミューカルといえばまず英語

Cabaret

映画キャバレー 英独仏でWelcome

 逆に現代では、ミュージカル作品となると圧倒的に英語です。イタリア語やドイツ語が原作のミュージカルもあるとは思いますが、世界的にヒットしたものは見当たりません。どうも英語はオペラよりミュージカルに向いているような気がしています。英語のミュージカルのヒット作は、各国語に訳されて世界中で上演されています。

 英語でオペラチックな作品というと、バーンスタイン Leonard Bernstein 1918 – 1990)のカンディード (Candide)があります。話の内容はペールギュントなどと似ていて、主人公が世界をあちこちして、人生の大切なものを探し当てるという話です。この作品の中には、 Glitter and be gay というすごい歌もあります。これはイタリア オペラのような雰囲気Candid-1を持っています。難しい歌として多くの歌手が挑戦するようです。高い音を要求されるというだけでなく、歌の最後では正確な音が出せるかどうかも問われるようです。

 カンディードの舞台公演を見たことがあります。すごい歌がライブで聴けると期待していきました。座席も予算の範囲内でなるべくステージに近いところをとりました。序曲が始まって期待が大いに高まりました。しかし、この時は主演女優の歌が全くの不調で、全額返せといいたいほどの失望するできでした。舞台というのは、上手も下手も丸見えなので出演する方も怖いのでしょうねCandid-2。 Candide の中には、他にもオペラらしい曲もありますが(例えば I am easily assimilated、私には英語という言語だけのせいだけではなく、オペラというよりも、どうしてもミュージカルのように聞こえます。ミュージカルとオペラの違いはネットで調べられるとおもいます。

(また!) West Side Story の登場

 Candide の人気という点からは、同じ作曲者の West Side Story のように成功したとはいえないようです。Candide は、ミュージカルとして上演されたり、映画にもなっています。バーンスタインはこの作品が特に気に入っていて、靴の中の小さな石ころとして、どうにも気になって最後まで見捨てなかったようです。カンディード序曲クラシックのオーケストラによって演奏される機会が比較的多いようです。

A-boy-like-that バーンスタインは、主にクラシック畑にいた人なのでミュージカルといえどもこだわったようで、West Side Story では重唱もあります。オペラと違って、ミュージカルは、特に舞台上演では、本格的な歌手を揃えることが難しいからかもしれませんが、重唱というのは少ないですね。West Side Story では、曲の一部分ではありますが、 I feel pretty,  A boy like that – I have a love などが重唱の例です(スペイン語訛りに注意)。映画からのシーンのものは、マリア役の歌は主演のナタリー・ウッドではありません。歌唱力のある人が裏で歌ってます。マリアは歌のところは口パクというわけです。舞台公演では主演の二人(トニーとマリア)は歌唱力のある人が演じるようです。主演の二人は、この作品の見せ場でもある足を高く上げたり、跳んだりはねたりといったダンスはしません。歌唱力最優先というわけです。
Play-Guide ミュージカルといえども演技力が大事と考える演出家もいます。そうした舞台を一度見たことがあります。残念なことに、出てくる俳優さん全部、高い音は裏声そのままで、非常に聞きづらく、主演女優(有名な俳優さん)も歌があまりよくなくて、ファルセットというにはお粗末すぎていました。私の個人的な感想ではありますが、歌のまずさが深く印象に残り、期待したような舞台ではありませんでした。右は West Side Story 舞台の CM ビデオです。

現代は英語が中心なのかもしれません

  英語で書かれたオペラは存在するものの、カルメン(フランス語)や蝶々夫人、椿姫、ラ・ボエームといったイタリア語のオペラのような、超ポピュラーな作品は少ないようです。何か言語と関係あるような気がして書いてみました。単に人気が出るような英語のオペラを作曲する人がまだ現れていないのかもしれません。21世紀の今頃、何語であろうと、オペラなんか書くよりミュージカルの時代なのでしょう。

mma-mia1 古い話ですが、スエーデンのポップグループ ABBAは、ヨーロッパそして世界で活躍するため英語で作品を作り、多くのヒット曲を世に出しました。当時アメリカでは、ヨーロッパほどの圧倒的な人気はなかったようでした。理由は、英語の native には、ABBAの歌詞は少し単純だと聞きました。英語 native でない私には分かりませんでしたが、当時はまだまだビートルズの影響もかなり強く、なんといっても John Lennon ような作詞家として大御所中の大御所のような人がいましたから、 native の大御所と比べられたら困りますよね。それから何年かして、 ABBA の歌を集めたミュージカルができました。Mamma Mia なのはすぐ分かったとおもいます。ブロードウェーの舞台とポーランドで上演したイタリア風の舞台を紹介しておきます。それにしても、イタリア風バージョンは見事にイタリアになっていますね。例えば、黒ずくめの寡婦がいたり、主人公がよろけそうになると若い男性が駆け寄って支えたりして、いかにもレディ ファーストの国らしい演出ですね。Mamma Mia は、映画にもなっていますが舞台は活きいきしていて楽しそうです。きっと、この舞台公演をオリジナル言語である英語で見たいと思うことでしょう。

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N と ng のミステリー ピンポン? http://eigochaya.com/?p=1374 Tue, 03 Nov 2015 11:57:48 +0000 http://eigochaya.com/?p=1374 ン と ング のミステリアスな関係 (Ping-pong?

letter-N1 日本語の中にあって N の音の存在は、はっきりとした地位を確保しているようには思えないのです。日本橋は 『にほんばし』 なのに、ローマ字表記では『 Nihombashi 』 と『 n 』 ではなく『 m 』に置き換えられたりしています。確かに英語表記では、b とか p の前では m とするようです。大阪市にある日本橋(にっぽんばし)はどんなローマ字表記をしているのでしょうか。市営地下鉄では M 、街の案内などは N ですね。 大阪らしく Ponbashi もありなようです。
東京には他にも有名な地名で、新宿という繁華街があります。『しんじゅく』と言うときは、意識しなくても N の音できちっと『ん』といいます。しかし、日本語の中では
多くの場合、 N を ng とする方が好まれるようです。昔の東京訛りでは『しんじく』と言っている人がたくさんいましたね。『しんじく』というときは、『 N 』ではなく、『 NG 』の音になります。 として、もっと大切に取り扱っていただけませんかというお話です。

まずは、偉そうで申し訳ありません

 英語を話すときに次の単語を意識的に区別していますか?(かなりの上から目線?)

 sin sing thin thing pin ping tin ting son song ton tong rain raining ・・・  などなど

ここでのポイントは、N と NG を明確に区別して発音しているかどうかです。(また上から目線!)

 いろいろと世の中に出回っている英語の参考書や辞書などによると、英語の n は、舌を上顎に付けた音で、ng は舌を上顎に付けていない音だとか。
アメリカでの話ですが、私はネイティブの人と話していて、よく、
あなたは ping-pong English だと言われました。要は n ng もみな ng の音で話していたからです。ネイティブの人は、最初は戸惑いますが、やがてこの人は ping-pong なのだと分かってくれるので、問題はありませんでした。私たちも、外国人がしゃべる日本語がおかしいと思いつつも、頭の中でしっかり修正して聞くのと同じことかもしれないですね。

 ここでご注意申し上げておきますが、私の英語を ping-pong と言ったからといって、これは正式な英語の表現ではありません。あくまでも、その人の個人的な表現ですから、一般的に日本人の英語は ping-pong だとかは言いません。言語学的な表現では nasal として日本人に共通の accent (訛り)として紹介されたり議論されているようです。

Ping Pong を抜け出すには

 日本語で「不倫」というとき、英語表記だと「furing」と聞こえたりするようなのです。日本語でも n をはっきりとだすには、フランス語みたいな表記にするといいかもしれません。イボンヌとかソルボンヌとかに真似て、「フリンヌ」。ヌは飲み込むというか音に出さないようにします。で、自分でも n と ng 区別して発音すれば、当然、相手が sin と言っているか sing と言っているか、やがて聞こえてきますよきっと。保証はできませんが。

 英語を話す時は n ng をはっきりと区別しなきゃだめ

 そんな疑問を持つ前に、とりあえず、お気楽な歌でも聞いてください。お題の N にちなんだ曲です。タイトルもお気楽な na na na na hey hey hey goodbye というやつで、あいつに別れのキスをして来いよという内容です。なんか、高校野球の応援歌にも使えるというか、すでに使っているかもしれません。画像は、デカいアメ車が走り回っていたころの Good Old America の時代。歌詞に興味がある人は、YouTube で with lyrics というのを探してください。

 何もムキになって区別しなくても、私の場合、ping-pong と言われてただけで、日常の仕事や生活では、ほとんど問題はありませんでした。N にも敬意を払っていただけたらと、書くだけちょっと書いてみたまでです。

 それにしても、日本語には鼻濁音というのがあり、学校と小学校、中学校では「が」の音が違うのです。大昔、「東」は「ひんがし」と発音していたこともあるらしく、この辺が起源かも知れません。日本語が美しく響くためだと説明されたことがあります。「ひんがし」の「ん」を飲み込むように音に出さないのが鼻濁音となるのでしょうか。この鼻濁音は、英語表記が難しいですが、無理に書けば ng となるのでしょうかね。NHK を代表格にすべてのアナウンサーはこれをマスターしなくてはならないのですが、同じ「が」の音がいろいろあって、日本語に慣れていない外国人が聞いたらさぞかし混乱して、日本語は難しいと感じることでしょう。

それでも必要な時もあるんです

money1 さて、n ng を明確に区別することが、話し言葉としての英語に、必須だとは言い切れないにしろ、必要な時があるかもしれません。私の個人的な印象では、特に必要かな思われるのが、数の勘定をする時です。私が注意された ping-pong English の典型的な特徴は、数字の13 ~19 までにあります。これらの数字を発音する時 n ng をきちっと区別して出さないとネイティブの人には、13 だか 30 だか間違えやすいようです。14 も 40 と、15 は 50 と、という具合です。15 は fifteen で 50 はfifty ですから問題がないようなのですが、音に出す時は 15 の場合 teen にアクセントを置いて n できちっと止めないと、15 なんだか 50 なんだかネイティブの人は混乱するようです。私もよく Do you mean fifteen or fifty? とか、13 or 30? なんて、常に確認されてました。お金の絡む仕事や金勘定で間違えると大変なことになりますからね。ゼロの数が多いほど問題も大きくなりますからね。そんな風に確認されたときは、13 なら指を使い 1 の次に 3 を出し、one three と声に出していました。30 なら言うまでもなく 3 を出して、声は three zero と言ってました。ビジネスの場合は、必ずメモ用紙などに書いて確認することが必要かもしれません。外国で買い物をするとき、ふらっと寄った店などでは、正札がついていても、実際の値段はわからないことがままありますよね。金額が大きいときは、やっぱりメモ用紙などに書くのが良いかもしれません。

 音で確かめるには、ネット上の辞書サイト(Oxford, Collins, Webster など)を利用するとよいかもしれません。

Ping Pong でもいいじゃないか 

 実は、東京あたりでの電車の車内放送では、英語の案内は外国人、それもネイティブの人が多いのですが、東京メトロの最近の車内放送の英語案内は、日本人の人がしているのがよく分かります。とてもきれいな発音なのですが、駅の番号 N14 などは、聞いていると確かに 14 だか 40 だかはっきりしません。 N の音をきちっと出していないためです。でも、私の個人的な感想は、これでもよいと思います。案内の表示画面には N14 と出ますし、ネイティブの人なら Ping-pong English で日本にいる実感がして、おもしろいと思うかもしれません。念のために付け加えさせていただきますが、これは決して皮肉で言っているわけではありませんよ。

 車内放送とか外国人の友達や仲間としてワイワイやるときには、日本語の訛りとしてチャーミングに聞こえるかもしれない Ping-pong English ですが、いったん仕事とか商売となると、情報が間違って伝わらないように、メモ用紙などに数字を書きながら話をするくらいの注意が必要な時もあるかもしれません。

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N と M のミステリー ん~む http://eigochaya.com/?p=1358 Mon, 19 Oct 2015 12:43:34 +0000 http://eigochaya.com/?p=1358  

N M のミステリアスな関係

NN03英語と日本語では発音にずいぶん違いがありますよね。「当たり前だろうが」と思いますよね。英語の発音が難しいとか、耳に馴染み難いとか感じている人も多いと思います。私は英会話の練習をしているうちに、日本語と英語の音が違いすぎるということに気付き、がっくりと落ち込んだことがありました。もう th だの l r だのと言っている場合じゃない、と実感したからです。それまで母音の数からして違うというのは英語の参考書を読んで、うすうす頭の中にはありましたが、いざ実践という戦場で使う段になるとまるで違っていました。発音の話は別の機会にして、今回は M と  N ついてのごくつまらないお話です。

英語の A は、”あ” だけじゃない。音もいろいろ

 よくご存知のように日本語の母音にあたるのは、”あいうえお”の5個に対し、英語は a と書いてあっても発音する時は add above では音が全く違うし、apartment など初めて native の人から聞いたときには先頭の a などは全く聞こえず、何度聞き返しても parman としか聞こえてきませんでした。いまだに、知らない単語だと先頭の a は聞き取れません。それと、話している途中で、人の名前の Ryan Brian をはっきり区別して聞き取れていません。これは単に私の耳がバカで英語に向いていないという問題なのですが、日本人の友人達の中には、きちっと聞き取れる人もいるので、人によりそれぞれなようです。

 さらに、単語でもアクセントの位置を間違えると全く通じないことも分かってきました。英語の発音については別の項で書けるとよいのですが、そんな機会があるかどうか不明です。

それより N と M について

 それより、今回は、M N の話です。日本語では、はっきりと M の音と N の音を区別してない、というか、混用しているような印象を受けます。このことは、学術的な裏付けや言語に関する学会、日本語の研究機関などが発表したというような、立派な内容ではありません。あくまでも私の個人的な感想です。日本語の 『ん』 は英語の『 N 』にそのまま当てはまらないのではないか。『 M 』もそのまま日本語の『 』にあたらないのではないか、というお話です。  

 例えば駅名の新橋。上の写真を参考に見てください。新橋というのは、そうです、鉄道唱歌に出てくる『汽N1笛一声新橋を』の新橋駅です。ひらがな表記は鉄道も街中でも『しんばし』ですが、JRのローマ字表記では『 Shimbashi 』。英語の b だの p の前の『ん』は m になるというのはそのとおりです。全く文句はありません。 Emblem は、日本語のカタカナ表記になると エブレ だろうなどと揚げ足を取るつもりはありません。
さて街中に出てみました。道路標識では新橋の仲間というかよく似ている例が、日本橋(にほんばし)です。ここでは M ではなく  N 表記です。

例えば歌の世界では、N と M が混乱しているのでは

わりとはっきり分かるのが、歌の世界です。演歌歌手の人は、ほぼ例外なく、長くのばす『んー』 は 『ムー』と唇を閉じて N ではなく M の音で歌っているようです。TV の歌番組を見ているとき、歌手の口元に注目していると口を閉じているのが分かります。

 ポップの歌手の人では『んー』と N で伸ばす人もいますが、全部の歌手を調べた訳ではないので何とも言えません。おそらく、歌唱指導する先生の指示によるのではないかと推測しています。

 分かりやすい例としては、 千の風になって という歌です。「私のお墓の前で泣かないで下さい、そこに私は居ませんー」というところです。ご参考までに、こんな画像をご覧ください。しっかりと口を閉じて『むー』と歌っているのがお分かりになると思います。YouTube などで歌手の口元を見たり、じっと聞いていると、「むー」と歌っているのが分かるのですが、音声だけの場合は、はっきりと分かるかどうかは、耳の慣れによるところが大きいかもしれません。

 実際に英語を話す時に、N M を混用する人はいないので、そんなに大げさにするほどのことではないようですね。まぁ、外国人、特にヨーロッパ系の言語圏の人たちには N と M は違う音として聞こえているらしいです。このため、彼らには、『ん』と書いてあっても、聞いている音が N か ng だったり、はたまた、 M だったりしているかもしれません。じつは、これはエヌの話が重要なのです。エヌの話は別の機会に。

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Greeting  その1挨拶のあれこれ http://eigochaya.com/?p=1188 Sat, 10 Jan 2015 01:28:20 +0000 http://eigochaya.com/?p=1188  しっかり挨拶できることはよいことです

c63e3ff82433ea03bff3e9fdfff20f3e_s 英語で挨拶するとなるとどんな言葉が思い浮かびますか? Good morning, Good afternoon,  Good evening,  Good night,  Hello,  Hi,  How are you?  なんかが一般的でしょうか。有名なビートルズの歌にも、挨拶だけを使ったヒット曲があります。Hello Goodbye という歌ですが、あのビートルズは、こんなに簡単な単語だけを集めてヒット曲にしてしまうんですね。Come together に比べたら遙かに分かりやすいですよね。さてそんな挨拶でも意外と違った使い方がされていることもあるのです。

朝 昼 晩 のあいさつ

 朝 Good morning 当然ですよね。はしょって、Morning  だけということもあります。
昼は Good afternoon  当然ですよね。これはあまりはしょったりしないようです。昼頃になると Hi  ということの方が多いという印象でしょうか。オフィスで何度もすれ違ったりする時は、Good morning も一回だけで、後は Hi ということですね。日本語でも顔を合わせるたびに、午前中だからと「おはようございます」と何度も言うのは躊躇されますからね。何度も顔を合わせることが多いオフィスでは、一度はきちっと声に出して挨拶しますが、その後からは、eye contact で軽く目を合わせて smile していることが多いかもしれません。

 夜は当然 Good evening でしょうね。就寝する時は Good night で決まり。

 お別れには、Good bye, Bye, So long, See you, etc. いろいろあるようです。別に後で会う約束がしてなくても See you later. というのもありでしょう。

一日の仕事を終えて帰るとき

Good-Night

Good night everyone.

 さて、一日の仕事を終えて帰るときは、どんな挨拶をするでしょうか?先ず思い浮かぶのが、 See you tomorrow でしょうか?See you in the morning なんてのもありますね。英語では、「お先に失礼します。」をそのまま英訳したような挨拶は、あるかもしれませんが、聞いた経験がありません。しいていえば、Good day でしょうか。Excuse me for leaving early. は直訳ですが、まず、キョトンとされると思います。
Good bye とはあまり言わない気がします。Good bye というと、その日が最後で二度とオフィスに戻ってこない状況が想像されるかもしれません。Bye だけならありかも。
一番良く耳にするのが Good night です。午前中で帰宅する人も Good night と言っています。直訳すると「お休みなさい」ですから、何とも奇異に聞こえませんか?確かに。
誰もが銃を持つアメリカのこと、See you tomorrow といってオフィスを出ても、どこかで暴漢に銃で撃たれて、明日は来れないかもしれない。それを計算して Good night と言っているのかと勘ぐりたくなりますが、単なる習慣なのでしょう。一日のうち、時間に関係なく Good night と言ってオフィスを出ます。
Good night everybody. と言って帰るのもよし、 Goodnight everyone. と帰るのもよいのですが、 everyone というと、その辺の皆さんが、Good night とかいろいろな返事をくれます。everybody  と  everyone て、微妙に違うようです。日本の学校では同じと教わったような気がしていましたが、違うみたいです。

 日本語の「またね!」にあたるのが、See you later  とか  See you ですかね。午後また会うことになっていたら See you in the afternoon となります。Astara vista なんていう Mexican 風な挨拶もありなようです。

How are you?

I've got you!

I’ve got you! You shoud have said How are you to me. Oh shit! It’s a dummy.

 その他にもなじみのある挨拶に How are you? がありますね。これは訳すと「ご機嫌いかがですか」となるようですが、お嬢様学校などで使われるらしい「ご機嫌よう」と同じような、中身がない単なる儀礼的な挨拶と考えた方がよいようです。というのも、返事は Fine と相場が決まっているようです。その他の variation としては、  O.K. 、  I’m fine. 、   Fine thank you (thanks). 、  Fine thank you. And you? などが一般的です。はしょって Fine. You?  もあるようです。Fine. How about you? なんてのもありです。
How are you を「ご機嫌いかがですか?」と字面どおり捉えて、「I feel not so good.」などと返事をすると、怪訝な顔をされるか、変な人というかおもしろい返事をする人という意味で smile が返ってきますよ、きっと。もっとも、英語や英会話などの動画では、 I am sad. I am happy. だのと返事をするものが多く載っているので、字面通りでもよいのかもしれません。しかし、How are you? は「おはよう、こんにちは、今晩は」と便利に使える挨拶と覚えておいた方が無難な気がします。 How are you doing?  も How are you?  と同じです。

  はじめまして、という挨拶は How do you do? ですが、これをいかがお過ごしですか?ととらえる人はまずいないと思います。

顔色わるいけと大丈夫? が あんた キモイ とならないように

 病院に人を訪ねたときなどに使う「ご気分はいかがですか」は、 How do you feel today? と言うようです。友人や同僚 friend(s) and colleague(s) の顔色が悪く気になるときにも How are you? Are you O.K.? などと聞くと I’m fine. と返事が返ってくるでしょう。Are you O.K.? に続いて How do you feel?  とか  You look pale. や  You look sick. と言えば、優しい気遣いを示すことができるでしょう。返事も当然ながら健康状態を表しているものになると思います。
You look sick. を間違っても You are sick. などと口走りませんように。意味が違ってとられます。sick は「吐き気がする」という意味が強いので、自分の気分が悪いときには、 I am sick. で何の問題もないのですが、You are sick となると、 あんた(に)は吐き気がする(気色悪い、キモイ) という日本語の意味と全く同じです。女装したオヤジ (cross-dresser, cross-dressing man) なんかがいたら He is sick. とか He is a sick man. ですよね。

Bye for now

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Greeting その2 意外と気を使う挨拶 http://eigochaya.com/?p=1199 Thu, 25 Dec 2014 09:22:30 +0000 http://eigochaya.com/?p=1199 挨拶するにしても気を使う場合

aaa アメリカや カナダで大きな祝日といえば、まず思い浮かぶのがクリスマスですね。あとは復活祭のいわゆる Easter です。それと Thanks Giving の感謝祭です。さらにいえば、それぞれの国の独立記念日とか建国記念日ですか。クリスマスが近づく12月に入ると挨拶も当然、Merry Christmas です。これも、その人とクリスマス過ぎまで会わないときに言います。だからして、オフィスで毎日顔を合わせているときはMerry Christmas といつもいつも言っているのはおかしいので、ふだん通りの挨拶です。こうした使い方は日本語の「よいお年を」と似ています。さて、この Merry Chiristmas は、意外と使い方が難しいのです。それというのも Christmas は Christian(s) の行事だからです。日本のクリスマスの感覚からすると So what? なんていうことなのですが••••

外国はなにかと複雑ですね

 アメリカやカナダをはじめとする欧米の先進国には、現在では外国からの移民、それもあまねく世界中からの人々が集まっていますから、国民の宗教構成が複雑で、昔のようにキリスト教徒がほとんどというわけではないからです。このため、ク リスマスの時期だからと、誰にでも Merry Christmas といえば良いものでもありません。白人といえどもキリスト教徒でない人もいますし、日本人からすると白人のように見えるユダヤ系の人や近東系の人たちは、 まず、キリスト教徒でないことがありますから、挨拶はともかく、やたらとクリスマスカードなどを送るのは要注意です。クリスマスカードを日本での年賀状のような感覚では送らない方がよいかもしれません。
挨拶はともかくと言ったのは、挨拶く らいは大目に見てくれるのではないかということです。イスラム教の人に Merry Christmas と言ったからといって、いきなり銃で撃たれたりはしないと思いますよ。これは北米に限ったことで、イスラム圏で言った場合のことは想定していませんので、 気をつけて下さい。キリスト教徒以外の人には相変わらず、 Hi とか Hello で無難に収めておく方がよいようです。
そこで登場するのが  Season’s Greeting なんていう挨拶文のカードです。外国のカードによく見かけることが多いですね。ビジネスでクリスマスカードを送るときに、相手(たいていは偉いさん)の宗教まで調 べられませんから、そのときは、 Merry Christmas ではなく  Season’s Greeting を使うことを強くお奨めします。Season’s Greeting なら宗教色がなく、日本の年賀状感覚で送っても全く問題ないと思うのであります。ハイ。

おひさしぶりです。ご無沙汰しております。

Christmas や Thanks Giving、Easter などでは、家族が集まったり、友人達を招待したりして楽しく過ごす家も多いことでしょう。ディナーには定番の turkey が出される機会もあるでしょうね。こんなホームパーティのときは、招待客の中にはその家族を通しての友人などもいますから、交わされる挨拶には当然「お久しぶり」とか日本語なら「ごぶさたしています」があります。これを英語で言うには Oh Hi. How have you been? がどこにでも通じる言い方です。ちょっとくだけた言い方では Long time no see なんていうのがありますし、親しい間柄なら Hello, stranger. などというのもおもしろいですね。
でも、この Hello, stranger は、街角に立つ女性が色っぽく男性に声をかけるときにも使うようです。言われてみたいと思う人も多いことでしょうね。そんなこととは関係ありませんが、下のビデオは、元カレが久しぶりに戻ってきたような状況で、「あら!お久しぶりね」といったたぐいの歌です。

 ついでながら、アメリカの Thanks Giving は、11月の末にある3連休( long weekend )ですが、Christmas を1ヶ月もしないうちに迎えるので、turkey dinner は Christmas か Thanks Giving のどちらかにして、一方は各家庭で自慢の工夫をこらした dinner にするお家もあるようです。アメリカでは turkey dinner は Thanks Giving が定番なようです。ちなみに、カナダにも Thanks Giving という Holiday があります。こちらは10月です。11月末では寒くなりすぎて Thanks Giving で収穫祭というわけにはいかないらしいです。

 Merry Christmas は明らかに Christians ですが、Easter も同様ですから、めったやたらと Happy Easter などと言わずに、慎重を期した方がよいと思いますです、はい。

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So this is Christmas http://eigochaya.com/?p=1141 Sun, 23 Nov 2014 04:25:44 +0000 http://eigochaya.com/?p=1141 So?   So what?    Is that so?  So far

 So this is Christmas  and what have you done? と始まる、とてもポピュラーな歌があります。ここでは例によって、John Lennon の歌とは少しも関係ない so という単語についてのお話です。ゴメンナサイ。

So という単語は、日本語の「あっそう」とか「そうなんだ」などと同じように使える、便利で簡単な単語ですね。ドイツ語でも英語の so と同じように使えるようです。ドイツ語では、「Ah, So (注:英語綴りです)」と日本語の「あーそう」と全く同じ使い方なのを知った時は、思わず微笑んでしまいした。発音は、アー ゾウ と多少違いますが・・。so については、私たちも英語で 「I think so.」と言って、「私もそう思います」という意味で、すでによく使っている人も多いと推察します。

 So そのままで、「そこで」 という意味もあります。何かの話をしている流れの中で、「 So I went.」  などというと、「そんでもって、おいらは行ったわけよ」とか「だから行ったのさ」という意味で使っていますよね。

So

so-what1a1 So? と、疑問形にすると「だから?」とかいう意味になり、会話でも使われますね。特に子供は、親や大人が注意したりすると 「 So? 」 なんて語尾をつり上げて言って、生意気な感じをもって争う姿勢を見せたりします。これをちょっときつくというか、強く言うとなると「 So what?」  となるんでしょうかね。「だからなんだってんだ」と江戸弁がでてきたりします。

 特に子供とのやりとりでは、時に親が返事に窮したりすることがあります。

「xx ちゃん、そんなことしたらダメでしょっ!」と注意すると。 Hey xx. You can’t do that!
「何で」ときます。                                                                 Why?
そこで親はこんな返事をすることもあります。                     Because I say so. Period!

「私がそう言ったから!」という直訳ですが、この最後に period と付けていうときは、「命令よ」という意味合いが強いです。「(親の)ゆうことを聞きなさい!」という意味ですね。

If you say so.

 また、夫婦の間で話し合いがつかない時や、上司や同僚から多少無理なことを言われて、諦めたというときは、力なく 「If you say so.」 など言って相手の言い分に譲ります。夫婦の間では、圧倒的に旦那がこう言って一歩引いて、譲る場面が多いようです。この「あんがそう言うんなら(仕方ないからそうするよ)」という言葉は、夫婦円満、平和な家庭を維持するキーワードの一つかもしれません。

Is that so?

is-that-so2a これはちょっとくせ者です。日本語の「あらそう?」とか「あっ、そうなんだ」という意味になりますが、使い方があるようです。that は、相手が言った直前の言葉全体を受けますから、全体に対して「そうなの?」という疑問を差し挟むことになります。分かりやすくいうと、口論をしていて「そんなことを言うんだったらね」というような状況で使うようです。
相手の話に相づちを打ったりする時は、なるべく、Is it right?  とか Is it true?  とかですが、 A ha とかが絶対にお薦めです。これなら、賛成も反対もしていなくて聞いていますよという合図になります。特に電話などで、相づちを打たないと Are you listening? とか Are you there? なんて言われかねないので A ha とかで適当に相づちを打つことがお薦めです。

 相づちを打つつもりで 「Is that so?」 というと、「私の意見はちょっと違うんだけど」というニュアンスがにじみ出てくるようです。言うときは、疑問形ですが語尾を上げないようです、というか、むしろ下げ気味で、アクセントは that にあります。
こんな例をあげてみました:
Daughter : You’re always telling me what to do. You think you’re perfect. I don’t like it.
Mother : Is that so? You can move out of my house anytime you want.
といった具合ですかね。もっとも、口論していなくても、自分の意見はちょっと違うというニュアンスを出したい時は、ソフトな言い方で、この表現がピッタリです。上の例では、Is that so? はかなりきつく言っています。英語のサイトですが、ここで詳しく説明しています

So far, so good.

 「これまでのところ、まぁまぁうまくいってますよ。」という意味です。いい意味も悪い意味もありません。仕事のことで同僚や上司から進行具合を聞かれた時などにも使います。
Boss : How’s going?
Mr. X : So far, so good. Boss.
Boss : Good.
といった流れですかね。So far という表現は「これまでのところ」という意味で、よく使われます。So far, so good を言い換えると  We don’t have serious problems so far for the project. などとなる一例です。

 Mr. So and so

 これは、誰それが、という意味で、ある人物がこう言っていたとか、あーした、こーしたという時の匿名性の高いというか、誰でもいいような、出所をぼやかすような時に使うもので、決して実在する特定の人を匿名にしたりぼやかしたりする時に使うことはないと思います。例えば、go という単語の使い方を説明をする時に、 Mr. so and so goes to his office.  You go to school. などと説明に使いますよ。

 その他にも結構私たちも使っている so so なんかがありますね。まぁいいかもね、とか、そこそこいいでしょうというときに使っていますね。It’s so so. これはいろいろと応用範囲が広くて、人にも使用します。仕事の面接の後、彼はどうでした? というような質問がありますね。 How was he? 返事は Well, he is so so. で acceptable なのか unacceptable なのか迷うような状況ですね。希望とはちょっと違うけれど、どちらかというと acceptable という意味でしょう。まっ、次の人を見てみましょうというところでしょうか。

 ついでのついでですが、very の意味で使われたりするのはよく知られていますよね。very good を so good と言ったりしますね。皆様、よく知っている言い方に So long もあります。

So this is the end.

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What’s in a name Automobile 編 http://eigochaya.com/?p=1078 Tue, 21 Oct 2014 10:23:52 +0000 http://eigochaya.com/?p=1078 supercar04子供じゃあるまいし車の名前なんて

 今回は名前についての番外編として、自動車の名前を取り上げてみました。昔は、アメリカでは、日本車はアメリカ人が呼びたいように呼んでいたようです。今では、どのメーカーも日本語と同じ発音になっています。
Rolls Royce、 Ford、 Chrysler、General Motors (Buick, Chevrolet, Cadillac )など  元々英語であれば問題は全くありませんね。Chevrolet は GM が合併した会社の名前からとったもので、シェヴォレイとフランス系の人なので綴りが英語らしくないですね。アメリカやカナダを走っている自動車の中には、欧州車や韓国車などもあります。英語の話が見たいのに、車じゃしょうがないという方も多いでしょうね。ゴメンナサイ。

ドイツ車

 ドイツ車 まずは、メルセデスベンツ。これは、Mercedes Benz で、ドイツ語ではメルツェーデスと発音するようです。英語でもアクセントの位置は変わらないので、カタカナ表記ではマセーデス ベンズとなりましょうか。er の発音には注意してくださいね。これは Daimler 社の乗用車部門です。

BMW

http://www.all-free-photos.com のご好意により掲載

 BMW は当然 ビ-エムダブリューですが、英語は vowel が続く長い音が嫌いなので、短く Bimmer というようです。なぜかは、少々長くなりますが敢えて。BMW 社は motorcycle の製造からはじまりました。初期のバイクではイギリスの BSA が人気があり、これを Beezer(s) とよんでいたので、BMW は Beemer(s) と呼ぶようになったとか。  四輪車はその流れで Bimmer となったようです。Enthusiast(s) は、四輪車は二輪車の Beemer と区別しているとのことです。それほどこだわらない人では、四輪車であろうと、二輪車であろうと、Bimmer でも Beemer さらには Beamer もありです。昔、一時 bankrupt の危機にありましたが、2002 というモデルが大当たりして現在に繋がっているようです。さて、syllable count は1です。syllable は、単に vowels を数える訳ではないのでこのようになるようです。疑問のある方はこのサイトを訪問してください。

 Volkswagen は、英語発音になると、カタカナ表記では、ヴォルクスワーゲン です。同社の上級車種である AUDI は、車好きな人ならアウディと言うでしょうが、そうでなければオーディとなるようです。現在では高級スポーツカーとして評価が確立していますが、ずいぶん長い間、アメリカでの評価は低かったようです。最新の技術を次々と装備して頑張っていましたが、評価はイマイチだったと記憶しています。高級車種をあきらめかけてる日本のメーカーさん達には、AUDI のように諦めないで頑張って欲しいと思います。

 Porsche は、ふつうの人はポーッシュ ですが、車好きの人はポーシェです。

主にドイツ以外の欧州車

 イタリアの車は、 Fiat、Lamborghini、Ferrari などはアクセントの位置を間違えなければ、原語の日本語発音のままで通じます。ランボルギーニはランボギーニとかランボジーニになるかもしれません。有名な Lamborghini Countach は日本語ではカウンタックですが、英語読みではクーンタッシュとなります。Aventador はそのまま英語読みアヴェンタドーにしています。ここで確認できます

 日本では高級車として人気のある Volvo は、ヴォルヴォゥ と最後の O にアクセントを置くようです。

 韓国の現代自動車は、Hyundai の綴りで ヒュンデイ と発音しています。

 フランスの車は、少々難しいです。Citroen、Peugeot、Renault など主なメーカーですが、発音はフランス語の音に近いものとしているようです。シトレン、ペジョー、レノーなどと聞こえますが、Peugeot の eu はカタカナ表記では表せません。興味があったらネットで調べてみてください。YouTube に行き、英語で車の紹介をしている画像を見てください。例えばここです

そして日本車

Old Car

記事と関係ない車です。

 日本車の代表はToyota、昔はタヨラなんて聞こえましたが、最近は日本語と同じです。Honda もハンダのように聞こえていました。ホンダは、いわば、世界市場への切り込み隊長的な存在でした。特に北米では、 Accord で大ヒットを飛ばし、トヨタが後から  Camry を投入して Best Seller Car の座を巡って激しくトップ争いをしていました。北米で Acura が成功したのを見て Lexus も参入したといわれています。現在、ホンダは独自の世界戦略で、北米では人気のある Civic などは、日本のカタログにありません。日産は DATSUN とはじめから英語になじみやすいものを付けていたようです。尤もこの名前も日産になる前の会社の一つでした。乗用車の参入は遅れたようですが、Skyline は大きな人気を得ていました。現在日本車で Super car といわれる車は Nissan の GTR だけですね。
Subaru は、北米でも人気があり Forester や Legacy が高い評価を得ています。特に、顧客満足度が高いと評判ですが、競合が激しい分野の車種なためか、売り上げは他の日本車には少々及ばないないようです。スバルゥと最後の U にアクセントを置いています。Mazda はマズダとかマツダです。Miata という名前でデビューした Roadster は爆発的な人気で、現在でも MX5 は人気車種です。スポーツカーの RX7 の頃は cheap Porsche といわれて人気がありました。これは、安物のという意味ではなく、安価にもかかわらず Porsche の性能を持つという褒めた評価でした。最近では少々元気がない印象を受けます。軽自動車はアメリカの安全基準に達しないため、日本車といえども売られていないようです。

そのほか雑なこと

supercar03  車については英語と日本語ではいろいろと違いがあります。フロントグラスは Windshield といいます。車の歴史から、風よけのために付けていたものが、発展したものです。シャーシは chassis 複数形も同じです。シャースィですが、北米ではチャーズィもあります。元々はフランスで発明されたものだからでしょうか。2ドアで流れるような美しいスタイルを持つクーペは、今や日本車の中で、スポーツカー以外では、 Skyline だけになってしまいましたね。綴りは Coupe ですが、ふつうの人はクープと言っていますが、もちろんクーペが正解でしょう。馬車時代からこの名前はありました。これもフランス語から来たものですね。エンジンを車の下から出して、現在のように車の前に持ってきたのは、フランスの Panhard et Levassor パナールルバッソールだといわれています。日本ではトヨタ博物館で見ることができます。

 車といえばいろいろなアクセサリーを楽しんでいる car owner も多いことでしょう。このサイトでは、馬鹿々々しいアクセサリーの数々を取りあげています。トップはヘッドライトにつける eyelashes つまりつけ睫毛、食べ物を載せる food tray(シフトレバーの上)、fake bullet decal 銃弾を浴びたようなデカール、LED サイン、サイドミラー用額縁、ひげ(最近の車はあんぐりと口を開けたのが多いからか?)、そして極め付きはピザ用オーブンだとか。興味のある方はクリックしてみてください。アメリカの話ではありますが。

注:車の販売車種やモデルの種類などは、この稿を書いているときのもので、例えば Honda Civic が、日本でもその後販売されるかもしれない、といったような、市場の変化には対応していません。あしからず。

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]]> What’s in a name 2 http://eigochaya.com/?p=1080 Thu, 09 Oct 2014 08:49:10 +0000 http://eigochaya.com/?p=1080 Al Capone

chicago1 誰もが知っているシカゴの有名人で、しかも悪人だったといえば この人。 Al Capone ニックネームは Scarface 、映画 The Untouchables でも有名ですね。いわずと知れたイタリア系マフィアの親分だった人。Al はきっと Alfred や Alberto かと思っていましたが、Alphonse だそうです。Capone はイタリア系の名字で、日本語での発音はアール・カポネですが、英語の発音はカタカナで書けばアル・カポーン(Al Capone)です。アール・カポネと発音しては、通じにくいのではないかとおもいます。どうでもよいかもしれませんが、あまりに有名な人なので・・・。敢えて言うまでもなく、 Al の l はr とはっきり区別して発音した方が通じやすいこと請け合いです。
その他 Franklin Roosevelt など日本でも有名な人の中に、発音が native speaker と違うことは時々あるようです。Franklin Roosevelt は、太平洋戦争終戦当時のアメリカの大統領だった人です。日本語ではフランクリン ルーズベルトですが、英語の発音はちょっと違うようです。オックスフォードのオンライン辞典で確かめられます。ローザヴェルトと聞こえませんか?

英語圏以外のヨーロッパ人の場合

 英語圏以外の名前となるとどう発音するか困りますね。Tagliavini、Napoleon、Monet それぞれ日本語ではタリアビーニ、ナポレオン、モネですが、日本語の発音そのままでも通じそうな名前も多そうですね。音楽の世界での Beethoven、Mozart、Chopin 、他の分野での有名人、例えば、 Copernicus、Nietzsche などはどうなんでしょう。それぞれ日本語では、ベートーベン、モーツアルト、ショパン、コペルニクス、ニーチェです。その中の Copernicus はラテン語の綴りで、生地ポーランドでは Kopernik とか Koppernigk らしい。どの名前の発音もこうした有名人は、たいてい辞書サイトに載っているようですから、発音も辞書サイト(例えばここ)によって確かめられることがあります。Mozart は、クラシック音楽に通じている人なら英語圏でもモーツァートと言いますが、そうでないとモザートかもしれません。Chopin は大昔、チョピンと発音しているとヨーロッパ人がアメリカ人をバカにするときに使われたこともあったとか。ポーランド生まれの作曲家ですが、父親がフランス人だからショパンだそうです。ヨーロッパ大陸では、昔から人の移動が大きかったようで日本とは事情が違いますね。発音する上で困難が予想されるのが、音楽の世界では Bach です。クラッシック音楽に通じている人は作曲家のバッハと言うでしょうし、そうでないとバッチとかバックでしょうかね。bach と言う英語の言葉もありますし、bachelor の短縮形だったりもするようです。音楽家のバッハを英語で発音する時の例はここです。画家の Renoir の日本語読みではルノアールですが、英語の発音は少々違ってレノワーと聞こえます。

 日本で有名な人でも、日本語と英語では発音がずいぶん違うことがあります。そうした中で、画家のゴッホは Vincent van Gogh ですが、発音はここのサイトで調べられます。van Gogh と常に van を付けています。この発音が英語では一般的ですが、芸術に深く関わる人は Gogh の音をオランダ語で発音すると思います。ゴッホの絵はこんなものが代表的でしょうか。もう一つはエッフェル塔ですが、これは設計した人 Gustave Eiffel からとりました。エッフェル塔の発音はここです。建設の案内はここでどうぞ。この動画はイギリス英語です。

 変わったところでは、 Enzo という名前もあります。これはイタリア系の Lorenzo を短縮したもので、日本語での 円蔵 と全く同じで音です。英語では Laurence ですね。イタリア語の発音は エンツォ で、この名前を冠したスーパーカー Enzo Ferrari もあります。

中東の人の名前は?

middle-east1 さらに中東や中近東あたりの人々ではどうでしょうか。例えば、Khachaturian は、ソ連時代のグルジア出身のアルメニア人作曲家で、とりわけ 『剣の舞』 Sabel Dance が有名なのはご存知の方も多いと思います。日本では、ハチャトリアンで統一されているようです。原語の表記はともかくとして、英語での表記は原語の音を元にした Khachaturian ですが、現地発音は、聞いていると英語とは関係ないようです。
かつて、中東イランのリーダーとして尊敬を集めていた人に Khomeini 師という人がいました。この人の場合も、日本語の読み方にコメイニ師やホメイニ師がありました。

 オンライン辞書では Oxford にはありませんが、 Webster には Khachaturian が載っていますので、確かめられます。 現在、グルジアという日本語は止めて欲しいとの要請が来ているとのこと。グルジアはソ連時代の表記で、現在は Georgia で、発音もアメリカにある Georgia 州と同じ、ジョージアとのことです。

middle-east3 なぜ当時は読み方が統一されていなかったかというと、英語にはそもそもこうした kh と続く単語がなく、従って発音もないからではないかと思われます。現地の人の発音はクとハを一度に発音するように聞こえてきます。聞いている印象では、私たちが喉に魚の骨なんかがつかえたときに、それを出そうとしてクとハを一度に出す感じで、喉の奥から「ハッー」なんて感じで出す音に似ています。こうしたそれぞれの言語に特有の音は各言語にあるようで、英語の th やドイツ語の pf やウムラウトのついた U とか o、フランス語にも私たち日本人には発音しにくいものがありますよね。中東地域ではこの、kh の音を持つ言葉は多いようです。このため、英語にも日本語にも表記が難しく、二通りの音があるのではないでしょうか。

英語では原音を尊重しているようです

 英語の場合、なるべく原語の音を尊重しているようです。そのままの音は出せなくても、それに近い音を出そうとしているようです。Toyota 自動車も Honda 自動車も、昔はタヨラ、ハンダみたいな発音でしたが、今ではトヨタ、ホンダと日本語を尊重した音を出しています。

日本人の名前は

 一般に日本人の名前は、自己紹介したりするときに、「何と読みますか?」と聞かれることが多いようです。外国人慣れしている北米のアメリカやカナダあたりでは、特にそうやって気を遣ってくれます。ですが、例えばレストランに電話で予約を入れるときなど、長山真一郎とすると、Could you spell it? と促されて、S-h-i-n-i-c-h-r-o  n-a-g-a-y-a-m-a と言います。するとさらに質問され、Is this one person? なんて聞かれることもあります。ローマ字表記にすると日本人の名前には長くなる人もいますからね。それと、日本人は一般に first name も日本語のまま通そうとするのが特徴的です。アメリカに来たから、今日から私は Mary にしますとか、自分は John ですとか言う人はかなりの少数派ですね。
ある日本のアメリカ法人のオフィスでは、秘書として働いている人が Hispanic 系で、どうしてもスペイン語訛りが入りやすいため、Y が J の音になったりします。このため、山田さんが赴任すると 、うやうやしくYamada-san などと言ってくれますが、発音がジャマダさんになったりします。山田さん本人は気を遣って苦笑いしていましたが、どうやら秘書の人は意味が分かって、わざと言っているらしいとのことでした。

 英語圏以外の名前は、どうにかこうにか辞書で確かめられるような場合を除くと、打つ手がありませんね。話をする相手の人と一つ一つ確認するしかないように思えます。

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