This Next Last 日付のお話
今回は、実用英語の範囲のお話です。受験勉強の方や TOEFL や TOEIC 勉強中の方はここから先を見ないでくださいね。何のお役にも立てませんから。ごめんなさい。
あさて、英会話教室に通っていたり、何か習いごとをしているときは、「さて次回は?」と予約を入れることが多いと思います。レッスンが火曜日なら「次の火曜日の8時はどうですか?」などと相談しますよね。これを英語にして「How about next Tuesday at 8 o’clock?」で、全く問題ありません。同じように、今週の金曜日なら、Friday this week ですが、単に this Friday です。さらに、先週の水曜日なら last Wednesday ですね。ここで大切なのは、話している日、すなわち基準となる日が火曜日だということです。ここでクエスチョンです。基準となる日が火曜日とすると、次の週の月曜日は何と言うでしょうか?前の日曜日は何と言うでしょうか?
正解は、 this Monday と last Sunday です。
英語圏で仕事やデートの約束をするときに直面するのが、この日付や時間の問題です。「じゃ、次の日曜日に会いましょう」というとき、常に「I’ll meet you next Sunday」で話が通れば happily ever after なのですが、実は、これがなかなかやっかいなことになりかねません。英語は理屈っぽいからです。
あこの会話「次の日曜日に会いましょう」をしているのが火曜日だとすると、北米では一般に、次にくる日曜日はthis Sunday となるのです。next Sunday というのは、日本語では次の次の日曜日になります。直近の曜日は this です。なのですが、火曜日に次の火曜日というときは next なのです。英語は理屈っぽいので、これはこれで受け入れるしかないかもしれませんね。
ややこしいのが、火曜日にこの前の日曜日を話すとき、ネイティブでも last Sunday という人もいれば this Sunday という人もいます。基本的に過ぎ去った曜日や季節などの時間は last なのですが、この辺には、決まったルールがあるような、ないようなです。あるかもしれませんが確認していません。さらにややこしくなるのが、電話です。それでなくとも相手が見えない状態で曜日や日付を言われても、場合によってはパニックになりかねませんよね。とりあえずは、次にくる曜日は this とか nextとか言わずに、coming を使って、例えば coming Sunday といえば間違いありません。同じように、この前の日曜日は past Sunday で間違いを避けられます。曜日だけでなく季節についても、例えば、九月頃「今年の夏は暑かった」というとき、this summer という人もいますし、last summer という人もいます。十月頃には last summerという人が多いと思いますが・・・。ではネイティブ同志はどうかというと、問題なく通じているようです。話の内容から判断していると思われます。でも時々、 You mean previous Sunday? とか coming Sunday? と確認している場面を目撃したこともありました。
じゃぁどうするんだ、解決策はあるのか
電話だけでなく、会話でも外国人との大切な約束は必ず、次の日曜日ではなく、coming Sunday, 28th とかはっきり日付も入れて確認しておくことで、問題発生を防ぐことができるのではないでしょうか。時間もしかりで、9 AM とか 5 PM と、必ず確認しておくことで混乱を防げると思います。電話ではなおさら必要ではないかと感じていました。私はというと、流暢な英語にはほど遠かったため、、自分が日時を指定するときは、確認のため、必ずカレンダーの日付を加えてやっていました。臆病なので、間違えると困ると思い、日付や時間を指定されても、そうした確認をしていたのが幸いしてか、あまり間違えずに問題は少なかったみたいです。
あ国際取引ではとても大切なことですが、日時の確認は、どこの国(e.x. Japanese Standard Time JST 日本標準時)ないしは時間帯 time zone (e.x. in USA EDT Eastern Daylight Time, PDT Pacific Day Time, CDT Central Day Time, etc. )なのかも必ず確認した方が良いのは、言うまでもないことでしょうね。英語のTime Zone は、ここ timeanddate.com が参考になるようです。ホテルの予約のように現地時間で考えるような場合は必要ないでしょうか、time zone ないしは local time 現地時間は、国際線を利用している人も多いので結構なじんでいるのではないかと思います。
ただ、この this last next という日付の言い方や過ぎ去った季節や月などは、もしかすると、英語圏といえども、オーストラリアやイギリスでは使用法の習慣に違いがあるかもしれません。老婆心ながら、英語でビジネスに携わる人や、国際電話、英文 e-mail で商談をするビジネスでは、注意するにこしたことはないかもしれませんね。
さらに、この曜日や時間の言い方は、話される地域により変わることが予想されます。英語を使用して会話するときには、英語圏以外の国々では、中国やフィリピンなどアジア地域では北米とは異なり、各地域の習慣から、次の日曜日はnext で通る可能性があります。さらに中東やアフリカでも異なるかもしれませんし、ヨーロッパも地域により異なるかもしれません。英語圏といえどもインドはどうなのか、ビジネスや大切な約束は、必ず日付を入れて確認することがおすすめだと経験からのお話でした。