挨拶するにしても気を使う場合
アメリカや カナダで大きな祝日といえば、まず思い浮かぶのがクリスマスですね。あとは復活祭のいわゆる Easter です。それと Thanks Giving の感謝祭です。さらにいえば、それぞれの国の独立記念日とか建国記念日ですか。クリスマスが近づく12月に入ると挨拶も当然、Merry Christmas です。これも、その人とクリスマス過ぎまで会わないときに言います。だからして、オフィスで毎日顔を合わせているときはMerry Christmas といつもいつも言っているのはおかしいので、ふだん通りの挨拶です。こうした使い方は日本語の「よいお年を」と似ています。さて、この Merry Chiristmas は、意外と使い方が難しいのです。それというのも Christmas は Christian(s) の行事だからです。日本のクリスマスの感覚からすると So what? なんていうことなのですが••••
外国はなにかと複雑ですね
アメリカやカナダをはじめとする欧米の先進国には、現在では外国からの移民、それもあまねく世界中からの人々が集まっていますから、国民の宗教構成が複雑で、昔のようにキリスト教徒がほとんどというわけではないからです。このため、ク リスマスの時期だからと、誰にでも Merry Christmas といえば良いものでもありません。白人といえどもキリスト教徒でない人もいますし、日本人からすると白人のように見えるユダヤ系の人や近東系の人たちは、 まず、キリスト教徒でないことがありますから、挨拶はともかく、やたらとクリスマスカードなどを送るのは要注意です。クリスマスカードを日本での年賀状のような感覚では送らない方がよいかもしれません。
あ挨拶はともかくと言ったのは、挨拶く らいは大目に見てくれるのではないかということです。イスラム教の人に Merry Christmas と言ったからといって、いきなり銃で撃たれたりはしないと思いますよ。これは北米に限ったことで、イスラム圏で言った場合のことは想定していませんので、 気をつけて下さい。キリスト教徒以外の人には相変わらず、 Hi とか Hello で無難に収めておく方がよいようです。
あそこで登場するのが Season’s Greeting なんていう挨拶文のカードです。外国のカードによく見かけることが多いですね。ビジネスでクリスマスカードを送るときに、相手(たいていは偉いさん)の宗教まで調 べられませんから、そのときは、 Merry Christmas ではなく Season’s Greeting を使うことを強くお奨めします。Season’s Greeting なら宗教色がなく、日本の年賀状感覚で送っても全く問題ないと思うのであります。ハイ。
おひさしぶりです。ご無沙汰しております。
あChristmas や Thanks Giving、Easter などでは、家族が集まったり、友人達を招待したりして楽しく過ごす家も多いことでしょう。ディナーには定番の turkey が出される機会もあるでしょうね。こんなホームパーティのときは、招待客の中にはその家族を通しての友人などもいますから、交わされる挨拶には当然「お久しぶり」とか日本語なら「ごぶさたしています」があります。これを英語で言うには Oh Hi. How have you been? がどこにでも通じる言い方です。ちょっとくだけた言い方では Long time no see なんていうのがありますし、親しい間柄なら Hello, stranger. などというのもおもしろいですね。
あでも、この Hello, stranger は、街角に立つ女性が色っぽく男性に声をかけるときにも使うようです。言われてみたいと思う人も多いことでしょうね。そんなこととは関係ありませんが、下のビデオは、元カレが久しぶりに戻ってきたような状況で、「あら!お久しぶりね」といったたぐいの歌です。
ついでながら、アメリカの Thanks Giving は、11月の末にある3連休( long weekend )ですが、Christmas を1ヶ月もしないうちに迎えるので、turkey dinner は Christmas か Thanks Giving のどちらかにして、一方は各家庭で自慢の工夫をこらした dinner にするお家もあるようです。アメリカでは turkey dinner は Thanks Giving が定番なようです。ちなみに、カナダにも Thanks Giving という Holiday があります。こちらは10月です。11月末では寒くなりすぎて Thanks Giving で収穫祭というわけにはいかないらしいです。
Merry Christmas は明らかに Christians ですが、Easter も同様ですから、めったやたらと Happy Easter などと言わずに、慎重を期した方がよいと思いますです、はい。