子供じゃあるまいし車の名前なんて
今回は名前についての番外編として、自動車の名前を取り上げてみました。昔は、アメリカでは、日本車はアメリカ人が呼びたいように呼んでいたようです。今では、どのメーカーも日本語と同じ発音になっています。
あRolls Royce、 Ford、 Chrysler、General Motors (Buick, Chevrolet, Cadillac )など 元々英語であれば問題は全くありませんね。Chevrolet は GM が合併した会社の名前からとったもので、シェヴォレイとフランス系の人なので綴りが英語らしくないですね。アメリカやカナダを走っている自動車の中には、欧州車や韓国車などもあります。英語の話が見たいのに、車じゃしょうがないという方も多いでしょうね。ゴメンナサイ。
ドイツ車
ドイツ車 まずは、メルセデスベンツ。これは、Mercedes Benz で、ドイツ語ではメルツェーデスと発音するようです。英語でもアクセントの位置は変わらないので、カタカナ表記ではマセーデス ベンズとなりましょうか。er の発音には注意してくださいね。これは Daimler 社の乗用車部門です。
BMW は当然 ビ-エムダブリューですが、英語は vowel が続く長い音が嫌いなので、短く Bimmer というようです。なぜかは、少々長くなりますが敢えて。BMW 社は motorcycle の製造からはじまりました。初期のバイクではイギリスの BSA が人気があり、これを Beezer(s) とよんでいたので、BMW は Beemer(s) と呼ぶようになったとか。 四輪車はその流れで Bimmer となったようです。Enthusiast(s) は、四輪車は二輪車の Beemer と区別しているとのことです。それほどこだわらない人では、四輪車であろうと、二輪車であろうと、Bimmer でも Beemer さらには Beamer もありです。昔、一時 bankrupt の危機にありましたが、2002 というモデルが大当たりして現在に繋がっているようです。さて、syllable count は1です。syllable は、単に vowels を数える訳ではないのでこのようになるようです。疑問のある方はこのサイトを訪問してください。
Volkswagen は、英語発音になると、カタカナ表記では、ヴォルクスワーゲン です。同社の上級車種である AUDI は、車好きな人ならアウディと言うでしょうが、そうでなければオーディとなるようです。現在では高級スポーツカーとして評価が確立していますが、ずいぶん長い間、アメリカでの評価は低かったようです。最新の技術を次々と装備して頑張っていましたが、評価はイマイチだったと記憶しています。高級車種をあきらめかけてる日本のメーカーさん達には、AUDI のように諦めないで頑張って欲しいと思います。
Porsche は、ふつうの人はポーッシュ ですが、車好きの人はポーシェです。
主にドイツ以外の欧州車
イタリアの車は、 Fiat、Lamborghini、Ferrari などはアクセントの位置を間違えなければ、原語の日本語発音のままで通じます。ランボルギーニはランボギーニとかランボジーニになるかもしれません。有名な Lamborghini Countach は日本語ではカウンタックですが、英語読みではクーンタッシュとなります。Aventador はそのまま英語読みアヴェンタドーにしています。ここで確認できます。
日本では高級車として人気のある Volvo は、ヴォルヴォゥ と最後の O にアクセントを置くようです。
韓国の現代自動車は、Hyundai の綴りで ヒュンデイ と発音しています。
フランスの車は、少々難しいです。Citroen、Peugeot、Renault など主なメーカーですが、発音はフランス語の音に近いものとしているようです。シトレン、ペジョー、レノーなどと聞こえますが、Peugeot の eu はカタカナ表記では表せません。興味があったらネットで調べてみてください。YouTube に行き、英語で車の紹介をしている画像を見てください。例えばここです。
そして日本車
日本車の代表はToyota、昔はタヨラなんて聞こえましたが、最近は日本語と同じです。Honda もハンダのように聞こえていました。ホンダは、いわば、世界市場への切り込み隊長的な存在でした。特に北米では、 Accord で大ヒットを飛ばし、トヨタが後から Camry を投入して Best Seller Car の座を巡って激しくトップ争いをしていました。北米で Acura が成功したのを見て Lexus も参入したといわれています。現在、ホンダは独自の世界戦略で、北米では人気のある Civic などは、日本のカタログにありません。日産は DATSUN とはじめから英語になじみやすいものを付けていたようです。尤もこの名前も日産になる前の会社の一つでした。乗用車の参入は遅れたようですが、Skyline は大きな人気を得ていました。現在日本車で Super car といわれる車は Nissan の GTR だけですね。
あSubaru は、北米でも人気があり Forester や Legacy が高い評価を得ています。特に、顧客満足度が高いと評判ですが、競合が激しい分野の車種なためか、売り上げは他の日本車には少々及ばないないようです。スバルゥと最後の U にアクセントを置いています。Mazda はマズダとかマツダです。Miata という名前でデビューした Roadster は爆発的な人気で、現在でも MX5 は人気車種です。スポーツカーの RX7 の頃は cheap Porsche といわれて人気がありました。これは、安物のという意味ではなく、安価にもかかわらず Porsche の性能を持つという褒めた評価でした。最近では少々元気がない印象を受けます。軽自動車はアメリカの安全基準に達しないため、日本車といえども売られていないようです。
そのほか雑なこと
車については英語と日本語ではいろいろと違いがあります。フロントグラスは Windshield といいます。車の歴史から、風よけのために付けていたものが、発展したものです。シャーシは chassis 複数形も同じです。シャースィですが、北米ではチャーズィもあります。元々はフランスで発明されたものだからでしょうか。2ドアで流れるような美しいスタイルを持つクーペは、今や日本車の中で、スポーツカー以外では、 Skyline だけになってしまいましたね。綴りは Coupe ですが、ふつうの人はクープと言っていますが、もちろんクーペが正解でしょう。馬車時代からこの名前はありました。これもフランス語から来たものですね。エンジンを車の下から出して、現在のように車の前に持ってきたのは、フランスの Panhard et Levassor パナールルバッソールだといわれています。日本ではトヨタ博物館で見ることができます。
車といえばいろいろなアクセサリーを楽しんでいる car owner も多いことでしょう。このサイトでは、馬鹿々々しいアクセサリーの数々を取りあげています。トップはヘッドライトにつける eyelashes つまりつけ睫毛、食べ物を載せる food tray(シフトレバーの上)、fake bullet decal 銃弾を浴びたようなデカール、LED サイン、サイドミラー用額縁、ひげ(最近の車はあんぐりと口を開けたのが多いからか?)、そして極め付きはピザ用オーブンだとか。興味のある方はクリックしてみてください。アメリカの話ではありますが。
注:車の販売車種やモデルの種類などは、この稿を書いているときのもので、例えば Honda Civic が、日本でもその後販売されるかもしれない、といったような、市場の変化には対応していません。あしからず。